「またインド行くの?」
毎回、行く度に友人からそう言われます。
「うん。そうだよー」と言いつつも、私は声を大にして叫びたいのです。
「インドは広大なんじゃー!」と。
なぜならインドは東西南北どこの地域に行くかによって、全く別の国のようになってしまうのです。
日本人みたいな顔の民族もいれば、ターバン巻いたザ・インド人みたいな民族もいる。
砂漠もあればジャングルもあり、山もあれば海もある。
とにかく盛りだくさんな国。よく一つの国としてまとまってるなといつも思います。
私はそんなインドの多様性にまんまとハマり、何度も足を運んでしまっています。
南は割とステレオタイプなインドっぽさがあるのですが、
とりわけ北は「ここはインドか・・・?!」と思うような自然や文化を持つ地域が多く存在します。
そこで、インドのイメージをぶち壊しそうな地域を5つ紹介します。
独断と偏見でインドじゃない度とキャッチフレーズを付けました。
1.カシミール
インドじゃない度:★★☆☆☆
キャッチフレーズ:”インドのスイス、脳内BGMはアルプスの少女ハイジ。”
ここはインドの北西、パキスタン国境近くの地域になります。
ムスリムの文化が根強い場所なので、どちらかというと現地人の顔はパキスタンっぽい。
個人的にパキスタン人は男前だと思っているので、まさにイケメンパラダイス。
自然も壮大でとにかく美しいです! まるでインドのスイス。口笛が遠くまで聴こえそうです、おじいさん。
ただし、カシミールは政治的に不安定な場所なので渡航の際には十分お気を付けください。
2.ナガランド
写真引用元:http://travel.india.com/nagaland/
インドじゃない度:★★★★★
キャッチフレーズ:”インドの最果て、ここってインド領土だったの?”
地図で見るとわかるんですけど、ナガランドってもはやミャンマーに近い。
ここは様々な山岳部族が暮らしている地域で、インドの中でもかなり独特な文化。
過去にナガランド出身の友人から、現地産のとてつもなく辛いチリをもらったときは死にそうになりました。
あまりにも最果てなので足が遠のいてしまいがちですが、
一年に一度ナガランドの部族が一同に会す「ホーンビルフェスティバル」というお祭りはぜひ見てみたいものです。
3.ラダック
インドじゃない度:★★★★☆
キャッチフレーズ:”チベット文化が脈々と生きる、インドのラサ。”
かなり北の方、ヒマラヤ山脈の麓にラダックという地域があります。
ここは元々チベット文化圏。岩山にそびえ立つチベット仏教の白亜のお寺は見応え満点。
何よりラダックの自然は目を見張るものがあり、ここに来ると地球の秘境に来たぞー!という感覚が湧きます。
映画「きっとうまくいく」の最後のシーンに出てくる、中国国境近くの標高4400mのパンゴン湖はまるで天国のような景色。
ラダックのレーまではデリーから飛行機でたった1時間。人生のうちに一度は訪れたい秘境です。
4.マニプール
写真引用元:https://planbox.wordpress.com/2011/12/13/st-josephs-cathedral-imphal-india/
インドじゃない度:★★★☆☆
キャッチフレーズ:”カレーの匂いがしなさそう、インドの日本人顔。”
ここはインドの東北地方、地域的にインドの南や東北地方にはクリスチャンの方々が多く暮らしています。
そのためか食文化や考え方に関しては、現地の人と話しているとインドの中でもかなり欧米化されている、オープンな印象。
この辺りの人はノンベジが圧倒的に多く、インドでは珍しく豚肉も食べます。
肌の露出もあまり気にしないようで、マニプール出身の女の子は短いスカートやタイトなトップスで今風の格好。
日本人と顔がそっくりなので、マニプールの人と話すとほっとします。
インドの中でも日本人が容易に現地に溶け込める地域No.1だと思われます。
5.シッキム
写真引用元:India-Darjeeling, Sikkim - Images | Blaine Harrington III
インドじゃない度:★★☆☆☆
キャッチフレーズ:”イギリス植民地時代の香り残る、紅茶の名産地。”
シッキムといえばダージリンでおなじみ、紅茶が有名ですね。
イギリス調の建物は現在も残っており、特に有名なのがトイ・トレインと呼ばれる昔ながらの蒸気機関車。
インド人にはヒマラヤを望む避暑地として新婚カップルに大人気です。
インド映画「BALFI!」の撮影地でもあります。(とても景色が綺麗な映画なのでオススメ。)
雪を被ったヒマラヤの山々を望みながら、ダージリンのお茶を飲むなんて最高じゃないですか?
さいごに
以上、インドで異国情緒を味わいたい人におすすめな地域でした。
私はカシミールとラダックは訪れたのですが、残りはまだ未開拓。
生きているうちにぜひ制覇したいものです。